2005.10.17

Tea Break -社長ブログ-

Yoshiki 隠れ家ごはん『旬菜町家の味「K」』

(17,October,2005)

 

このお店をひとことで言い表すと「おもてなしの心ここにあり。」でしょうか・・・。

都会の喧騒がうごめく、心斎橋というファッショナブルな町並みの中で、ひっそりと佇む京都町家風の格子戸をくぐりぬけ、得も言われぬ上品な御香の香りに包まれ階段を下りると、きちんと着物を纏った女性がやさしい笑顔と心のこもったお辞儀で「おこしやす~」

ふっ、と肩の力が抜けるその瞬間、いいですね!

旬の素材を活かした独創的な料理は、決して奇を衒うことはありませんが、どれも美味しさのポイントを捉えていて、板さんの仕事ぶりから流石に北新地の有名料亭の経営であることが伺えます。でもこのお店・・・店の佇まい、雰囲気、味、従業員のしつけ、どれをとっても高級料亭に引けを取ることはありませんが、お値段はとってもリーズナブルなんです。

ゆったりとした空間に、個室、長尺カウンター、テーブル席が程よく配置されていて、どの席でも和やかに会話ができる大人の隠れ家とでも言えましょうか。

そして、ともかく細やかな気配りをしてくれるお店ですね。あまりに心地よいので、先週はなんと公私併せて三回も行ってしまいました・・・(^^;)。

魚・野菜料理を中心としてメニューは豊富、特におすすめは、「とまとのおでん」・・・これは丸ごとのトマトの中に挽き肉などの詰め物がしてあり、ぐつぐつと一人前の土鍋で煮込んであります。

そのつゆというかスープというか絶妙な味のバランスに仕上がっていて、もう最高!

また毎日19:00に出来上がる「できたて温豆腐」も長次郎の鮫皮で下ろした本わさびと生醤油で食せばお酒も進みます。

仕上げの食事も名物の上太巻きや鯖の棒ずし、稲庭うどんがこれまた美味・・・。

そういえば梅田にある姉妹店が、平成16年度 大阪市優良店舗コンクールで「市長賞」を受賞したことも頷けますね。

さて、名残惜しゅうございますが、そろそろお暇いたしましょうか・・・お香の香りに見送られながら階段を上り、秋風そよぐ喧騒へ繰り出すと、お見送りの女性たちが深々と頭を下げて、「おおきに~」

柔らかな声を背中に感じながら「こちらこそ、くつろぎの時間をおおきに~」

余韻に浸り、この辺でpausa…